[良書紹介] アナスタシアが示す新しい地上世界 (全文)

「月刊 ザ・フナイ」3013 3月号 Vol.66フナイメディア 転載許可
アナスタシアが示す新しい地上世界 世の中には、魂を揺さぶり、人生を180度変えてしまう本があります。そして運が良ければ(そう願えば)、一生に1度そのような本に出会うことがあります。
『響きわたるシベリア杉』 シリーズは私にとって、まさにそのような本でした。
10冊に綴られたアナスタシアのメッセージは、人々に意識と価値観の変革、そして新しい暮らしへの転換を提示し、世界各国でアナスタシア・ムーブメントを起こしました。アナスタシアがロシアのパーマカルチャー(※1) やエコビレッジの火付け役となったことは有名な話で、現在では世界中に彼女が提案する暮らしを実践している人々がいます。
※l パーマカルチャー(Permaculture):すべての生命システムが持続し繁栄できる状態を維持するため、地球や他の生命に配慮し、生存に必要な要素を互いに供給しあうことで、必要な資源の確保を可能にする農業形態のこと。
アナスタシアとは? 『響きわたるシベリア杉』 シリーズの著者であるウラジーミル・メグレ(≦adimirMegre)氏は、ペレストロイカの時代にシベリア起業家協同組合の会長を務め、成功者の代名詞のような存在でした。そんな彼がシベリアの奥地に貿易に行った際、リンギング・シダーと呼ばれる神秘なシベリア杉の話を耳にし、翌年再びその地を訪れます。そこでアナスタシアという不思議な女性に出会い、タイガの森の中で彼女と3日間を過ごすのですが、それはメグレ氏のマインィ、そして人生を根本から覆す体験となりました。
内容はぜひとも、日本語版『アナスタシア』をお読みください。
『アナスタシア』ウラジーミル・メグレ著
水木綾子訳 岩砂晶子監修
ナチュラルスピリット刊 定価1700円(税別)
※ 画像をクリックすると【株式会社直日(なおひ)】購入サイトにリンクします
さて、街に戻ったメグレ氏はアナスタシアとの約束を果たすべく、彼女が語ったことを1冊の本に綴ります。文章などろくに書いたことのないビジネスマンだったため、執筆作業には大変苦労したようです。やっと本を書き終えたものの、出版社にことごとく断られてしまいます。結局、初版はある印刷会社の社長さんのご厚意により発刊され、2000冊がメグレ氏によってモスクワの路上で売られました。
読者たちの魂が震えたのでしょうか、本は瞬く間に口コミによって広がり、現在ロシアはもとより、20カ国語以上に翻訳され、シリーズは1千万部のベストセラーとなりました。
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