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アナスタシアが示す新しい地上世界 (全文) 「月刊 ザ・フナイ」3013 3月号 Vol.66 [良書紹介]

[良書紹介]


 アナスタシアが示す新しい地上世界 (全文)


「月刊 ザ・フナイ」
「月刊 ザ・フナイ」3013 3月号 Vol.66

フナイメディア 転載許可


 アナスタシアが示す新しい地上世界

 世の中には、魂を揺さぶり、人生を180度変えてしまう本があります。そして運が良ければ(そう願えば)、一生に1度そのような本に出会うことがあります。

『響きわたるシベリア杉』 シリーズは私にとって、まさにそのような本でした。
 10冊に綴られたアナスタシアのメッセージは、人々に意識と価値観の変革、そして新しい暮らしへの転換を提示し、世界各国でアナスタシア・ムーブメントを起こしました。アナスタシアがロシアのパーマカルチャー(※1) やエコビレッジの火付け役となったことは有名な話で、現在では世界中に彼女が提案する暮らしを実践している人々がいます。

※l パーマカルチャー(Permaculture):すべての生命システムが持続し繁栄できる状態を維持するため、地球や他の生命に配慮し、生存に必要な要素を互いに供給しあうことで、必要な資源の確保を可能にする農業形態のこと。

 アナスタシアとは?

 『響きわたるシベリア杉』 シリーズの著者であるウラジーミル・メグレ(≦adimirMegre)氏は、ペレストロイカの時代にシベリア起業家協同組合の会長を務め、成功者の代名詞のような存在でした。そんな彼がシベリアの奥地に貿易に行った際、リンギング・シダーと呼ばれる神秘なシベリア杉の話を耳にし、翌年再びその地を訪れます。そこでアナスタシアという不思議な女性に出会い、タイガの森の中で彼女と3日間を過ごすのですが、それはメグレ氏のマインィ、そして人生を根本から覆す体験となりました。

 内容はぜひとも、日本語版『アナスタシア』をお読みください。

アナスタシア 
『アナスタシア』ウラジーミル・メグレ著
水木綾子訳 岩砂晶子監修
ナチュラルスピリット刊 定価1700円(税別)
※ 画像をクリックすると【株式会社直日(なおひ)】購入サイトにリンクします

 さて、街に戻ったメグレ氏はアナスタシアとの約束を果たすべく、彼女が語ったことを1冊の本に綴ります。文章などろくに書いたことのないビジネスマンだったため、執筆作業には大変苦労したようです。やっと本を書き終えたものの、出版社にことごとく断られてしまいます。結局、初版はある印刷会社の社長さんのご厚意により発刊され、2000冊がメグレ氏によってモスクワの路上で売られました。
 読者たちの魂が震えたのでしょうか、本は瞬く間に口コミによって広がり、現在ロシアはもとより、20カ国語以上に翻訳され、シリーズは1千万部のベストセラーとなりました。


 と、前置きはここまでにして、私の自己紹介をいたしましょう。私は岩砂晶子と申します。
 まだ 『響きわたるシベリア杉』 シリーズが日本で出版されていない4年前に英語版を読みました。生命に対する大きな問いに明々白々たる答えを示すアナスタシアのメッセージは、私の魂を根底から揺さぶりました。この本を早く日本のみなさんにも読んで頂きたい、という思いにただただ突き動かされ、また不思議なご縁に運ばれながら、2012年9月末に第1巻を日本にご紹介することができました。

 現在はアナスタシアのメッセージを広めるべく、株式会社直日(なおひ)を設立し活動しています。
 アナスタシア・ムーブメントと呼ばれ、このシリーズをバイブルにするほど、アナスタシアのメッセージのどこに人々は感銘したのでしょうか。ここに、私のフィルターを通した彼女のメッセージを少しだけご紹介させていただきたいと思います。

 アナスタシアの生き方

 アナスタシアの一族は先祖代々からシベリアのタイガ (※2) の森の奥深くで暮らし、文明社会とはかけ離れた価値観、概念を持ち、日々を歓びとともに過ごしています。彼女の信念体系の概要は、次のように説明できると思います。

 創造主はひとが幸せであれるよう森羅万象をデザインされ、その霊長としてひとを創造されました。なぜなら、ひとは神に似せて創造されたからであり、唯一、自由意志を与えられているからです。何を創造するかは私たち人間次第。幸せなのか、苦しみなのか、選択するのは私たちなのです。

 アナスタシアはすべてが幸せであることを選択し、それを生き、そして創造主の最も壮大な夢について私たちに伝えようとしています。

 彼女は幼いときに事故で両親を亡くしましたが、周りの動物たちに育てられました。そして多くのことを祖父と曾祖父から学んでいます。

 また、裸で森の中を駆け巡り、動物たちの微細な仕草や鳴き方などで彼らの思いを読み取ります。未来過去を問わずあらゆる問いに対して答えを引き出すことができます(これは、アカシャ (※3)へや超意識と言われているものと同一ではないかと思います)。トランスポーテーションや遠隔ヒーリングもできるのです。
 勿論、中には彼女のたぐい稀なる能力に対して疑問を抱く人や、超能力者だと特別視する人々もいます。

※2 タイガ:シベリアの針葉樹の森のこと。
※3 アカシャ:サンスクリット語で「空間」「虚空」の意。アカシャには、これまでの全人類の思いと活動のすべてが記録されているといわれる。

 ですが今、科学の最先端では、生命体は生体と生命から成り立っていることが証明されており、すべては波動であり、それはエネルギーであり意識であり、意志を持っているといわれているのです。さらに量子学では、実験している人間の意志が観察対象に影響を与える「観察者効果」が証明されています。

 人間の脳はスーパーコンピューターだとアナスタシアは語っていますが、私たちはその能力の1割しか使うことができていないそうです。残りの9割の可能性をまだ秘めている人間が、意識や意志を高めることができれば、波動とエネルギーが向上し、遠隔ヒーリングやビジョンを現実化することができるのではないでしょうか。その可能性を否定することはできない、そう私は思います。彼女もまた、私たちと「同じひと」だと繰り返し述べているのですから。

 アナスタシアは人間の可能性、そして人間本来の姿を見せてくれていますが、それらを行えるようにするには、絶対条件として心や意識が純粋でなければならないと語っています。

 また、人間の大罪はプライド(おごり)であるとも述べています。この提言を科学的言語に変えれば、それはまさに「おごり」という不純物が摩擦を生じさせ、エネルギーを著しく低下させるからではないでしょうか。実際アナスタシアは、すべてにおいて正直です。お世辞やごまかしなどは一切口にできません。相手を重んじながらも、建て前ではなく本音、ありのままを語ります。また、自分の過ちを素直に認める謙虚さも兼ね備えています。

 アナスタシアは動物性蛋自質を一切口にしません。森の中のベリーやシベリア杉(学名‥PinusSibiユca
シベリアマツ) の木の実、干しキノコを、体が求めるときに食べ、食事という特定の時間を設けていません。
       
 アナスタシア日(いわ)く、創造主はひとが肉体を養うことができるよう、植物を創造された、と語っています。
           
 植物の種子の蒔(ま)き方などにもアドバイスがあります。そのアドバイスに従った蒔き方をすることで、
そのひとが現在そして近い未来に発症するであろう病気を植物が察知し、それに抵抗できる成分を作り出すそうです。また多種多様な季節の植物を植えることで、それらが一丸となって協力し、蒔いた主(あるじ)のためのレメディー(※4)を作り出します。

 さらに興味探いことに、アナスタシアは生存のための食物を得る労働を自ら行うことはありません。彼女が指を鳴らせば、動物たちが喜んで木の実や干しキノコなどを運んできてくれるからです。これを聞いて作り話だと疑う方もいるでしょう。シリーズを読み進めると分かるのですが、これらの行為をアナスタシアのために行っているのは、先祖代々彼女や彼女の先祖と共に暮らしてきた動物たちに限られています。古(いにしえ)の時代にご先祖が特定の動物たちにそれらを調教したのだろう、と彼女は語っています。

 残念なことに、人間がひとの存在の意義や使命を忘れたために、動植物たちもそれらの役目を担うことができなくなってしまいました。

※4 レメディー:薬。一般的には、ホメオパシー(極度に希釈した成分の投与によって自然治癒力を引き出す同種療法、同毒療法などといわれる療法)で用いられる。

 疑問への答え

 私個人の話になりますが、私は思春期を英国教会の学校で過ごしました。土日祝日も含め毎朝教会で礼拝をしなければなりませんでしたが、そこで語られる内容にどうしても納得いかず、神父さんをよく困らせたものです。そのひとつに、「神の実の子であるひとに、何故神は人生という苦悩を与えるのか!」という疑問がありました。世の中を観てください。戦争や災害、貧富の差、払わなければならない税金、病気。人生はまさに苦悩や苦痛で溢れているではないですか。どうして神は愛する子どもにそのような辛い思いをさせるのか? 罪人だからでしょうか? しかし、永遠に罰を与え続ける親など何処にいるのでしょうか?

 長年の疑問を消し払ってくれたのはアサスタシアでした。
 考えてみてください。もし私たち人間がアナスタシアのように、衣食住など生活のために労働しなくてもよいのであれば、この世は天国ではないでしょうか? 必要な労働は動物たちが行い、病気にならないように自分に必要な成分は植物が作り出してくれたらどうでしょうか? 日々は歓びと変わり、ひととして創造するべきことに人生をまっとうすることができるのではないでしょうか?

 アナスタシアはこうも言っています。「創造主がひとにすべてをご用意されたのにもかかわらず、人間はそれとは別の生き方を選択している。世の中や人生の現状の責任は誰にあるというの?」

 このようなことを聞くと、森の中で新しい暮らしを始めようとする読者も出てくるのですが、アナスタシアはこれに対して、「なぜ別の土地で暮らそうとするの? まずは汚してしまった所をきれいにする必要があるわ」と言います。

 やはりすべてには責任が伴っているのです。ですから身の回りの小さなことから、自分の生活から、地球とともに暮らしていけるようにしませんか?

 では、ひととして創造すべきこと、本来のひとの姿や存在意義とは何なのでしょうか?

 それは、創造主の実の子として、そして地球のガーディアン(守り手)として、歓びを表現し真の幸せを体現することではないか。私はこのシリーズを通してそう思うようになりました。それは、自分のための、人々のための、動植物や地球、そしてこれから生まれてくる生命たちのための歓びと幸せです。これらの幸せと歓びは、自分の外にはなく、内に秘められていることは言うまでもありません。

  アナスタシアの提案

 ここまでは何となく、どこかの哲学者が唱えてもおかしくないことなのですが、アナスタシアの素晴らしいところは、それを実現可能にするための具体的な解決策があることです。

「政府が無償で1ヘクタール(※5)の土地を各家庭に提供し、その土地とそこで生産される作物に一切課税をしないこと。そしてこれらはその子孫に無償で引き継がれること。また1ヘクタールの4分の3もしくは半分を森とすること」

※5 1ヘクタール(ha):100m四方の広さのこと。1ha=100a(アール)=10,000㎡=約10反(たん)=約3,000坪。

 さて、ここでよく考えてみてください。もし生活するために必要な土地が与えられ、生活に最低限必要なものに課税されることがなければ、現金を得るために会社に人生を捧げる必要もありませんし、土地や資源の奪い合い、戦争を起こす必要もなくなります。必要最低限の電気などは、現在の技術を駆使すれば十分各家庭でまかなえます。

 この1ヘクタールの土地では、多種多様な植物がその家族の肉体を養うために育てられます。子孫に受け継がれていく敷地や植物ですから、それぞれの家庭が責任を持って管理するため、環境、景観的にも美しく、生態系も豊かになり、そこには持続可能なパーマカルチャーが営まれます。愛する家族や愛する仲間たちと共に日々を過ごし、教育や文化、芸術も堪能できる豊かな人生を謳歌できるのです。地域固有の文化や匠(たくみ)は未来へと引き継がれ、さらに磨かれます。もちろん教育制度も大きく変わります。

 地位や名誉、社会で生き残るための競争や勉強は不必要なのです。アナスタシアはこのような一族の定住地をキン・セトルメント (kin Settlementまたの名をkin's domain)と呼んでいます。これこそまさに創造主が用意してくれた楽園ではないでしょうか?

 真(まこと)の幸せ

 去年の6月にシベリアを訪れた際、私はキン・セトルメントが集まってできたコミュニティーのひとつを見学する機会に恵まれました。

パーマカルチャーを基礎にした個性豊かな建物のあるダーチャ(※6)。ひとつひとつがほぼ手作りで、お庭にはベリーや花々が咲き乱れ、自分たちが植えたシベリア杉や蜂の巣などを誇らしげに見せてくれました。お庭でご馳走になった夕食も、野菜は勿論、すべてが手作りです。あまりの美味しさに、テーブルいっぱいに用意していただいた絶品の数々を完食してしまったほどでした。

※6 ダーチャ:ロシア語で「田舎の家」を意味する。普段は近隣の都会に居住し、週末のみ利用したり、夏の問、長期滞在する。邸宅から掘っ立て小屋まで、規模や質はさまざま。ダーチャ所有者は、ダーチュ二クと呼ばれ、家庭菜園で収穫を楽しんだり、家畜を飼ったりする。このあとの文中で詳述。

 この夕食に腕をふるってくださったご夫婦は、8年前までは建築家と弁護士として都会生活を送っていたとのこと。ふたりの純粋な笑顔、そしてどっしりと落ち着いたエネルギッシュなオーラが、どれほど豊かな暮らしを送っているのかを物語っていました。

「月刊 ザ・フナイ」

 この体験を通して、またアナスタシアを通して、私は真の豊かさとは何か、幸せとは何なのかをもっと考えるようになりました。そして今までの人生を振り返り、純粋に幸せを感じたことはあるのか回顧してみたのですが、最初に思い浮かんだのは、大学入試や卒業試験に合格したときのことでした。そのとき私は確かに幸せではありましたが、それは単なる達成感にしか過ぎず、純粋な幸せという感覚ではありませんでした。試験の合格は私を社会に有利に導いてくれるはずの切符であり、社会通念や常識、そして自分自身の思い込みによって私を導いたものにしか過ぎません。では、他人から憧れの眼差しで見られたときはどうでしょうか? こちらは他人による評価にしか過ぎませんし、相手は劣等感にさいなまれていたのかもしれません。

 では、何の目的も事情もない状態で、ただ純粋に幸せに満ちた体験はあったのでしょうか。

 ありました。それは人生のほんの一瞬の出来事にしか過ぎなかったのですが、未だにあの至福感を感●覚として鮮明に覚えています。
 ひとつは中学1年生の夏のひとコマ。大好きな合唱部の練習が終わって、合唱部の数人の友人とバスでの帰宅途中、乗車中にもかかわらずどうしても歌いたくなり、人目構わずみんなで合唱したときのこと。そしてもうひとつは、高校の美術の授業で絵を描くことにただただ没頭していたときのこと。自己の内に無限の広がりを感じた瞬間でした。

 これらの体験から、真(まこと)の幸せの感覚とは、何かを行っている(doing)ときではなく、「無心で没頭する」などの何らかの状態(being)のときに感じるもののように思います。
おそらくアナスタシアが体感している幸せとは、もっと深遠でエネルギッシュな感覚だとは思います。このような幸せを、私は人生の指針にしています。

 純粋というテーマ

 さて、人間に与えられている可能性をフル活用できるようにするためには、心や意識が純粋でなければならないという絶対条件がある、とアナスタシアが断言したことは既にお伝えしましたが、「純粋」とは何か、私はまだ探求中です。

 私は第1巻が出版されたころ、心のわだかまりや葛藤が一切ない状態、つまり明晰であることではないかと思っていたのですが、どうしてもこの答は腑(ふ)に落ちてくれませんでした。そして幾度も問いかけ感じてみました。今では、純粋性は創造主の資質のひとつではないかと思うようになりました。純粋性
を説明するごとは、愛や創造主について説明するようなもので、言葉にしてしまえば、本来の意味を失ってしまうような資質ではないのかと思うのです。

 シリーズの中に、神についてとても分かりやすく書かれた行(くだり)があります。

「神は自転車の車輪のスポーク(輻(や)=中心から放射状に伸びる棒状部品)のようなもの。回転している時スポークはよく見えない。スポークはそこにある。
見えないけれど私たちはそこにあることを知っている。見えるようにするためには、見ている人が同じ速度で回転しなければならない。速度を落とせばぼやけて見える。完全に停止させればスポークをはっきり確認することができる。しかし、もう自転車としての機能、意味を失ってしまう……」

 私は純粋というテーマに、そして「おごり」や「幸せ」というテーマに、今日も取り組んでいる次第です。

 タイガの森

 アナスタシアのキン・セトルメント(定住地)は、シベリアに広がるタイガの森の奥深くにあります。
タイガとは、地平線の彼方まで続く奥深い森のことで、「静かな森」という意味があるそうです。そんなタイガの森を五感で感じるために訪れてみました。

 タイガの森はどこまでも続き、よく似た地形や風景が連続しています。迷ってしまえば生きては帰れない森ですから、この地域のタイガを熟知している地元の木こりさんにガイドをお願いしました。

 澄み渡った空気には、何とも言えない草木の香りがほのかに漂っています。聞こえるのは虫の羽音と森を渡る風の音だけ。世俗的なものを一切拒んでいるようで、私の心の中まで丸裸にされたような、そんな感覚がありました。そして目の前には樹齢300年から400年のシベリア杉が、天に向かっ

「月刊 ザ・フナイ」

て堂々とそびえ立っています。それはあまりにも荘厳で、畏敬の念を起こさせるほど。木の幹に耳を当てると、樹液の流れが聞こえてきそうなはど、躍動感に満ち満ちていました。

 地球環境に大きな影響を与えていると言われているこの原生林は、樹齢500年にも及ぶシベリア杉がどこまでも静かに生い茂る、時間の存在しない別世界でした。

 すばらしきダーチャ、ロシアの先進的な農と食

 さて、ここで話は少し変わりますが、『響きわたるシベリア杉』シリーズに幾度となく登場するダーチャという言葉についてご説明しましょう。これはロシア語で家庭菜園のこと。ロシアの人口の71%、3500万家族(1999年統計)がこのダーチャなどの小さな菜園を所有し、800万ヘクタールを耕しているという統計があります。普段は近隣の都市に居住し、週末や夏休みになると家族そろってダーチャで過ごすことも多いようです。またダーチャは北欧やドイツにもあります。

 ロシアのダーチャでは、狭い土地に、平均的に13種類の野菜と7種類の果実やベリー、ナッツが栽培されています。単年生作物と多年生植物の両方が一緒に栽培されているため、野生動物に生息地や食料を供給し、生物の多様性を促進しています。ある計算によると、家庭菜園は工業型農業と比べ、1ルーブルの価値を生むための土地効率は38倍も良いそうです。

 アナスタシアはこのダーチャを応援し、ひとの手を介して多種多様な農作物を育てることを推奨しています。また、ダーチャの所有者であるダーチユニクたちが世界を救ったとも語っているのですが、実際に22年前のソ連崩壊前後に多くの家庭を餓死から救ったのはこの家庭菜園だったと言われており、生鮮野菜に至っては、その90%までダーチャがもたらしていたといわれているそうです。キューバでも似た話がありましたね。ロシアもキューバと同じように、無農薬無化学肥料で、堆肥による良質のジャガイモやニンジン、あらゆる種類のジャムやピクルスが各家庭で作られています。

 さらに驚くことに、ロシアの緯度では栽培期間が121日と短いにもかかわらず、国内農産物の50%もが有機農業であり、自給で収穫されているそうです。また、大規模農場でも伝統的に有機肥料や天然肥料を使うことを好み、化学薬品を使用しない傾向が強いとのこと。

 そのうえロシアではGM(遺伝子組み換え作物)食品の開発と生産は禁じられているので、食の安全が整った夢のような国なのです。

 そこにもってきて、アナスタシアの提案が受け入れられたかのように、ロシア市民は無料で国から1~3ヘクタールの土地を受け取れる「私有菜園地法」が2003年に立法され、相続も可能なこの土地で栽培された生産物は課税対象外となりました。

 闇の勢力

 日本ではダーチャ構想はおろか、経済性を最優先し、TPP (環太平洋戦略的経済連携協定)を推進する政党が選挙に勝ってしまいましたので、日本版ダーチャで在来種を栽培することは叶わなくなってしまうかもしれません(※7)。在来種の存続さえも危供しなければならないことは、本当に残念なことです。

 『ザ・フナイ』 の読者の方々には説明するまでもないのですが、私利私欲のために世界中の人々を自由自在に操っているごく限られた存在がいます。アナスタシアはこれらの存在を闇の勢力と呼び、世界に9名いると言っています。

『響きわたるシベリア杉』シリーズを読み、初めて闇の勢力について知ったとき、この存在に耳を疑いました。しかし、メディアや他人の言うことではなく、自分の目を見開いてものごとを観、自分の耳をすまし、明断性をもって、心を純粋にした眼で世の中を観れば、どれだけ私たちが愚弄されているのかが分かります。

※7 TPPによってアメリカの「食品安全近代化法」(これが自家採種と貯蔵を禁止しているといわれる)が日本にも採用される可能性があり、そうなると、在来種(タネを自分で採取して毎年栽培することのできる作物)を自由に栽培することが困難になるとも懸念されている。

 私たち一般人が心と意識を純粋にし、己の車輪の回転速度を高めない限り、闇の勢力を光に導くことはできないでしょう。この勢力を打倒しようと意識するだけで、彼らの罠にはまってしまいます。母親が子の過ちを赦し抱擁するように、闇を包み込める器と意識を私たち一人ひとりが持たなければなりません。まだ闇の勢力を疑っている方は、『ザ・フナイ』を読んでみてください。通常は潰されてしまい、決して知ることのできない情報を得ることができます。

 ロシアでは、一見常道をはずれていると捉えることもできるアナスタシアのメッセージを受け入れることができたのは、ロシアの歴史と文化、そして国民性─特にいつの時代もダーチャと共にあったからではないかと思います。今では、アナスタシアのエコでスピリチュアルな運動が主な都市で組織化され、独自の政党を持ち、プーチンを支援する政党と提携しています。

 そして、だからこそこのシリーズ本が世に出ることができたのでしょう。そう申しましても、アナスタシアはオカルトだ、シリーズ本は盗作だ、著者のメグレ氏はペテン師だ、といった誹誘中傷も実際にはあります。メグレ氏が2011年グシ平和賞を受賞された折にマニラでお会いしたのですが、柔らかい微笑みのお顔に刻まれた深いしわに、そのご苦労が伺えました。

 3・11と原発について

 ちなみにメグレ氏より、3・11についてお話を伺うことができましたので、少しだけ書かせていただきますね。

 ロシア人は(世界といっても過言ではないのですが)、テレビ画面に映し出された被災地の画像を目にして、被災された方々を思うとともに、日本をうらやましく思ったそうです。愛する家族や恋人を、家を、仕事を、すべてを失った人々が、暴動を起こすことなく静かに列をなして援助支援を待つという秩序ある姿に、あるべき姿を感じたとのこと。私もこの日本の精神は地球の宝だと思っています。この精神をいつまでも大切にしていきたいものです。

 また、原発については「放射性物質がいけないのではない。大量の放射性物質を一所(ひとところ)に集めることは大変危険なこと」とシリーズ本の中に綴られています。

 原発は日本だけの問題ではありません。経済最優先ではなく、世界中の、地球の、そして未来の森羅万象にとって最善なことを、責任と勇気をもって選択できる意識の拡大した我々でありたいものです。

 新しい世界観、新しい暮らし、新しい経済の誕生

 さて、話をもう一度「一族の定住地kinsettlement」に戻しましょう。

 アナスタシアのキン・セトルメントの提案に賛同した人々は、都会を離れ、1ヘクタールの土地にセルフビルドで家を建て、ダーチャを作っています。
次第に賛同者たちが集まり、キン・セトルメントに基づいたパーマカルチャー的、半農半Ⅹ(はんのうはんエックス)的な暮らし(※8)を営みながら、工芸や地産に基づくエコビレッジがロシアの各地で、そして世界中に生まれています。そこで培われた暮らしのあらゆるノウハウは子孫へと受け継がれ、さらに洗練されていくのです。ロシア政府が新たな居住区としてエコビレッジを承認していることもあり、現在何百ものエコビレッジプロジェクトが計画中とのこと。

「月刊 ザ・フナイ」

※8 半農半X的な暮らし:持続可能な農ある小さ塔暮らしを営みつつ、天賦の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(×)を行う生き方、暮らし方のこと。

 これらのエコビレッジやキン・セトルメントで生産されたシベリア杉の木の実のエクストラバージンオイルやペンダント、ハーブティー、蜂蜜や工芸品などは、アナスタシアの提案を推奨している会社によって、ロシア全土80店舗で販売、さらには海外にも輸出され、新しいタイプの経済を実現しています。

 これはキン・セトルメントの人々の現金収入になり、生物多様性の整った環境がさらに肥沃な土地となり、そしてまた消費者は無農薬で心のこもった安心できる生産物を入手できるという、循環型、多元ウィンーウィン(win・winかかわる全員が満足する)なのです。

 これらを後押しして、多くのロシア人たちがエコビレッジ運動に参加しているため、ロシア国内でのダーチャやキン・セトルメントへの傾向はさらに高まっているそうです。

 ちなみに株式会社直日は、ロシアのこのような会社の日本正規代理店です。そして日本でもアナスタシアの提案を実現させることが、私たち直日のスタッフ全員の願いであり、目的でもあります。

 問題の根源-「おごり」の克服

 私たち人類には様々な問題が山積しています。昔から幾多の人々がそれらの問題を解決しようと取り組んでいるのですが、問題の山はさらに高くなるばかりです。しかし、世界観を変えてみたら問題の根っこが見えるかもしれません。問題の根源を取り除かずにして解決できるはずはないのですから。

 私は根源には、おそらく人間の大罪である「おごり」が鎮座していると思っています。それは私の内側に、一人ひとりの内側に潜んでいます。このおごりは何処から生まれ出てくるものなのか、私も真剣に取り組んでいます。自分の内側を見つめることは、自分の、そして森羅万象全体への幸せへとつながります。

 人生を真(まこと)の幸せとして生きることこそが、各々に
あてがわれた唯一の責任だと思うのです。少なくともシベリアのあのご夫妻や世界中のキン・セトルメントで暮らしている人々は、責任ある生き方を全うしていると言えると思います。そこに歓びと実り多い人生があるのではないでしょうか。

 まずもって私の小さなキン・セトルメントを夢見ながら、歓びと幸せとともに日々を送っている次第です。

        ◎


アナスタシア
『アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ2』(新刊)1,785円
※ 画像をクリックすると【株式会社直日(なおひ)】購入サイトにリンクします


岩砂晶子(いわさあきこ)
ロンドン大学化学工学部卒。13歳から10年を英国で過ごした経験を活かし、帰国後は国際スポーツイベントやコ
ンベンションに携わるかたわら、『神との対話』(サンマーク出版)のニューズレター翻訳などを通して精神性への探究を始める。現在、日本にアナスタシアの提案を広めるべく活動中。

【株式会社直日(なおひ)】
アナスタシアの叡智についてのワークショップ、シベリア杉の実のエクストラバージンオイル「シベリアンシダーナッツオイル」などについては、下記にお問い合わせください。
http://www.anastasiajapan.com/

TEL:058-227-6798(平日10時~17時)

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