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スズキ会長・鈴木修氏(上)「自動車税の高さは新興国並みだ」 日刊ゲンダイ H.26/05/26




 スズキ会長・鈴木修氏(上)
自動車税の高さ新興国並みだ


日刊ゲンダイ 2014年5月26日

日刊ゲンダイ 今月9日に発表した決算では空前の利益を上げたスズキ。しかし、この人の心中はいかばかりか。昨年末は軽自動車を狙い撃ちにした増税が決まり、4月から消費増税が需要を冷やす。それなのに今春闘では政権から賃上げの圧力をかけられた。歯に衣着せぬ名物会長に思いのたけを語ってもらった。聞き手は政治解説者の篠原文也氏。

――2014年3月期の連結決算は営業利益が過去最高の1877億円でした。好調でしたね。
 おかげさまで。ま、円安もありますね。利益が出なければ、円高を理由にし、利益が出れば円安を理由にしますけど、山あり谷あり。民主党政権のときになぜ、あれだけ円高になったのかがわかりませんね。経済政策なのか、関係諸国との関係なのか、金融政策のせいなのか。ちょっと極端でしたよね。

――それじゃあ、アベノミクスは評価されますか?

 絶対的評価は神のみぞ知る。相対的には成功しているし、必ずしも、ボロクソに言う必要はないんじゃないでしょうか。少なくとも民主党政権よりはいいわな。自民党時代から小沢さんをよく存じあげておりましたけどねぇ。

■「軽」への増税は弱い者イジメ

――でも、安倍政権は新車分の軽自動車税を来年4月から引き上げます。現行の7200円が1万800円になる。会長はエラく感情的になって怒っていましたね。

 いやあ、経済、経営は感情的になってはいけない。ムカムカしても知恵を出さないと。

――でも、「弱い者いじめだ」と。

 そりゃ事実だもん。

――「恨みは晴らしてやる」とも(笑い)。

 あれはね、相手に対して恨みを晴らすんじゃなくて、そういう状況にどうチャレンジしていくか、ということです。

――この税制自体はどうですか?

 物品税というのがあったんですよ。消費税の前に。贅沢(ぜいたく)品に税金をかけるもので、宝石にも自動車にもかかっていた。ところが、消費税導入時に廃止され、100万円の宝石は現在、消費税8%だけ、108万円で買える。ところが、自動車は贅沢税の名残が残ってしまって、消費税のほかに取得税、諸費用などで、100万円の自動車を買うのに125万円くらいかかるわけです。さて、雇用や経済発展という意味で、国民経済に貢献しているのは宝石なのか、自動車なのか。自動車でしょう。それに農山村には公共交通機関がないところもある。都会の人は税金で道路も電車も整備されているから、車はいらない。でも農山村は違いますよ。浜松の山奥なんて、バスが1日2、3本しかない。ご主人は小型車で職場に行き、嫁さんが軽でおばあちゃんを病院に送ったり、スーパーに行ったりする。日本全国の道路の85%は道幅3.8メートル以下です。そうした道路で軽自動車が使われている。だから、軽自動車の税金は経済政策として論じるべきだ。そういう学者もいるくらいです。

――それをいきなり、こんなに引き上げるのは冗談じゃない、ということでしょうが、自民党税調幹部の中には「こちらも譲歩した」「鈴木さんも喜んでいるはずだ」という人もいますよ。

 何言ってんですかね。世界を見回しても自動車にかかる取得税、保有税は5000円から7000円ですよ。ニューヨークなどはほとんどゼロですよ。高いところは中国、インド、タイ、インドネシア。新興国が自動車は贅沢品だといって高くしている。日本も新興国並みなんですよ。消費税が出てきた時に廃止すればよかったのに、その頃は自動車が伸びていたからみんなホワホワと見過ごしちゃった。ダイヤモンドは利口だったね(笑い)。
(つづく)

▽すずき・おさむ 1930年岐阜県生まれ、84歳。中大法卒。銀行を経て、1958年にスズキの2代目社長の鈴木俊三の娘婿となり、鈴木自動車工業(現スズキ)入社。1978年に代表取締役社長に就任。2000年6月から代表取締役会長(CEO)を務める。2008年代表取締役会長兼社長となり、8年ぶりに社長職に復帰。


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