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いまの外務省に対米自立などできるというのか 天木直人のメッセージ H.26/07/18

天木直人のメッセージ


 いまの外務省に対米自立などできるというのか


天木 直人 | 外交評論家
天木直人のメッセージ 2014年7月18日 11時16分

 米国が安倍首相の訪朝に待ったをかけて来た事を知って私は書いた。いくら日米同盟を最優先をしても米国から不信を持たれ続ける安倍首相を持つ日本は不幸だ、戦後レジームからの脱却を唱える安倍首相が、結局は米国の言うなりに鵜なって終わるのは、これ以上ない矛盾であり屈辱だ、と書いた。

 こんどは安倍首相の対ロ外交だ。米国がウクライナ問題でさらなる対ロ制裁を強化した。日本に対しても更なる同調を求めて来るだろう。

 しかし安倍政権はいまでもプーチン大統領の秋の訪日を予定通りだと強気の姿勢を見せている。しかし、米ロ関係がこれ以上悪化すれば、プーチン大統領の訪日もまたあきらめざるを得ないだろう。

 そう思っていたら、きょう7月18日の毎日新聞にわが目を疑う記事を見つけた。

 つまり岸田外相が日朝接近について米側の懸念を払しょくしようとケリー国務長官と会談しようとしたところ、首相官邸や外務省から、「なぜ米国にいちいち報告しなければならないのか」と不満が続出したというのだ。

 官邸が文句を言うのはわかる。

 なにしろ、安倍首相の靖国参拝に「失望した」と言った米国に対し、(そんなことを言う)米国に失望したのは日本の方だ」、と語った側近政治家がいたぐらいだ。

 しかし外務省さえも親分の岸田外相がカウンターパートのケリー米国務長官に説明しようとするのに反対をしたという。

 本当だろうか。

 安倍首相や外務省は、米国が不快感を示しても北朝鮮への世才解除を進め、拉致問題を解決するために安倍首相は訪朝し金正恩総書記との関係を深めるつもりか。

 米国が不快感を示しても日本はプーチン大統領のロシアとの関係を重視すべきだと考え、プーチン大統領の訪日を予定どおり行って安倍・プーチン首脳会談を行うつもりか。

 もしそうであれば驚きだ。

 35年間も外務官僚をやってきた私が知っている外務省には、とてもそのような度胸があるとは思えない。

その事は、これからの外交を見ればいずれわかる。

 それほど注目すべき7月18日の毎日新聞の記事である(了)

天木 直人

外交評論家

2003年、当時の小泉首相に「米国のイラク攻撃を支持してはいけない」と進言して外務省を解雇された反骨の元外交官。以来インターネットを中心に評論活動をはじめ、反権力、平和外交、脱官僚支配、判官びいきの立場に立って、メディアが書かない真実を発信しています。主な著書に「さらば外務省!」(講談社)、「さらば日米同盟!」(講談社)、「アメリカの不正義」(展望社)、「マンデラの南アフリカ」(展望社)。

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