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大震災と原発事故 報道されないボランティア  坂本俊夫.com H.23/07/01

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 大震災と原発事故 報道されないボランティア


坂本俊夫.com 2011/07/01 20:21 金曜  更新

 大震災と原発事故 報道されないボランティア

3月11日の大震災以降、久々のブログ更新をさせていただく。仙台から石巻は私の小説・『死刑台の女』(ハルキノベルズ)ペンネーム・二条睦作品の舞台として十年前に足しげく通った大好きな町である。変わり果てた町を見て、すっかり滅入っていた私だが、昨日、雑誌『GOETHEゲーテ9月号』(幻冬舎)のアンケートに寄稿して立ち直ることができた。〈知られざる美談じゃないか! ブログで紹介し、みんなに読んでもらおう!〉 と思ったからだ。

発する言葉は生き方そのもの。日本を元気にする言葉の数々「震災後の、戦う人々による新たな座右の銘」という特集のアンケートだ。以下質問と回答を紹介する。

1)震災後、新たに心に決めたこと、新たに生まれた考え方、もしくは「言葉」はございますか?(会社としての考え方でも、個人的な想いでも結構です)

 まずは現場を見よ! 汗と泥にまみれた無名の人の話を聞け

2)そのようなお考えになられたのはなぜでしょうか? 具体的なご体験がございましたらお答えください

私が勤務した某刑務所で、反抗ばかりして最も扱いにくかったヤクザ者・A(現在は大組織のナンバー2)が、震災直後の3月12日から被災地に物資を送る支援をはじめたことを聞き、彼を取材した。彼は多くを語る男ではないので、一緒に被災地に足を運び、自分の目でAの活動、被災者と交わす会話、若い衆の指導方法などを確かめることにした。

Aがまず最初に向かったところは、福島第一原発の避難指示が出ているところだった。検問の警察官は「組の名前は出さないでくれよな」と言って救援物資を山ほど積んだトラックを通した。

およそ20分後、私は、自らの命を懸けて町を守る男・Xと出会った。
Xは原発20キロ圏内で避難後の留守宅を盗人の被害から守るためにパトロールをしている現役のヤクザ者である。

線量計も持たずに軽自動車を乗り回しているXに食料を届けるA。怖くないか? との質問にXは、
「人間はいつか死ぬんやし、極道やっとって今まで生きてきただけでももうけものです。ワシが育った町ですし、ここのみんなに世話になりました。その人たちの財産をしっかり守らせてもらっています。やんちゃをして迷惑を掛けどおしのワシができる唯一の恩返しじゃ思っています」と答えた。

AとXの生き様は『侠客』という言葉がぴったりだ。私はヤクザ者の社会では今も生き続け、継承されている『仁』の精神に圧倒され、思い知らされたのである。

ほとんどすべての指定暴力団はいち早く被災者支援をはじめた。現金を配った組織もある。皆匿名もしくは秘密裏の行動だ。売名をしたところはどこもない。

「男として、組織として、そんなみっともないことしませんよ!」
というのがAの弁だ。

国や東電のできない迅速な人命救助をしたヤクザ者をいかに見るか!? 拝金主義とネット上のバーチャル世界に振り回される日本人に反省と気づきの機会を与えたのが今回の震災ではないかと思っている。

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