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山口組系組長が“半グレ制圧”を号令した背景を愚考!! 神州の泉 H.25/06/19

■神州の泉



 山口組系組長“半グレ制圧”を号令した背景を愚考!!



神州の泉 2013年6月19日 (水)


 海老蔵事件や六本木襲撃事件以降、「関東連合OB」や「半グレ」という“グループ”の名前が散見されるようになっている。

  “半グレ”とはヤクザ(黒)でも堅気(白)でもないグレーゾーン(灰色領域)にあたることからそのように呼ばれるそうだ。近年、これら不良集団は繁華街などで暴力沙汰を繰り返し、深刻な社会問題になっている。

 最近、本物のヤクザと半グレの世界で興味深い現象が起きている。

 産経ニュースを見ると、指定暴力団山口組系直系の“英(はなぶさ)組”組長、津留(つどめ)英雄氏(通称 英五郎)は、ネットの掲示板サイトに書き込みし、「半グレ」と呼ばれる不良集団を追い払うよう、配下の組員に指令した。

 大阪府警捜査4課は5日、暴力行為法違反(教唆)容疑で、津留英雄組長と同幹部の4人を逮捕している。

  津留組長は、組員への連絡用に使っていた掲示板サイトで、「半グレごときが大きな顔をして歩く世の中。わが城下町だけでも断固許すまじ」「バックにどこのアホがついているか知らないが、治安を乱す輩は断固たたかなければ」などと書き込み、配下の組員に街の半グレを排除、退治するよう教唆したとされている。

 彼ら半グレの中には、ここ10年くらいで振り込め詐欺や貧困ビジネス、時代の変遷によるヤクザ世界のニッチ産業まで手を出す集団も現れているようだ。重要なことは、半グレ集団は、暴力団と違って、暴対法や暴排条例の対象にならないことから、闇社会で急速に勢力を拡大し、その活動が既存暴力団とは比較にならないくらい悪質化していることだ。


 彼らの組織実態や活動実態、発生経緯などの正確な内容はよく分かっていない。これまで、彼らが起こした事件の報道に少しずつ出ているのは、ある集団は、上層部から中間部、末端部まで、組織構成がある程度分化されていて、それぞれが機能分担しているらしい。

 その意味では既存ヤクザ社会の草創期のように、組織の自己形成化が起こっているのかもしれない。

溝口敦氏のように闇社会に詳しいジャーナリストなら、この新しいアウトロー集団の形態について深くとらえていると思われるが、神州の泉は素人として感じたことを素直に言ってみる。
 

 六本木襲撃事件を思い出しても分かるが、この半グレ集団の中には殺人を躊躇しない直情性が出ていて、堅気や玄人(その筋)の区別がないように見える。つまり半グレの派生過程には、その筋の伝統的な“掟”や“不文律”が最初から全く存在しないことが、半グレ問題の深刻さではないだろうか。

 つまり半グレの意識ベースには、ヤクザを恐れていないこと、目的を達するためには合理的に最短距離でやるべきことを為すという行動原理ができている。

 既存のヤクザ社会は、戦後から今まで時代の変遷で、侠客(きょうかく)から暴力団性格に変わってきた面はあるのだが、彼らにはその世界の伝統的な掟が機能していて、堅気に迷惑を掛けないとか、敵対勢力同士でも全体的には棲み分けを実現したいと思っていることがある。

 既存ヤクザ社会は縄張りの境界などで、何か揉め事が生じても、すぐにドンパチとは行かずに政治的な安定を模索し、どうにもならないときに抗争に発展する。ところが、半グレにはこの緩衝過程が全くないように見える。

 つまり半グレ集団は純粋に暴力と殺人に特化する地下集団として急速に進化している段階にある。彼らは掟とか秩序、あるいはヤクザとか堅気(一般人)などの区別は眼中にない。これが市民社会にとってどれほどの脅威となっているか想像に難くない。

 山口組系組長が街の半グレを排除するように命じたことは、一見すれば闇組織同士の暗闘のように見えるが、実際は伝統型ヤクザの系譜を持つ暴力団が、無秩序極まる若手の殺戮集団の台頭に対して、社会の秩序維持という観点から危惧を感じたというのが真相であろう。

 この背景をみると、国家権力が暴対法や暴排条例で、既存のヤクザ集団を締め付けすぎたことが原因になっている。警察が既存ヤクザ集団の“シノギ”の道を封じ込めすぎたせいで、彼らが弱体化し、アウトロー世界には暴対法や暴排条例に拘束されない層が急速に台頭し、傍若無人な行為に及んでいるというのが現状だろう。

 語弊はあろうが、きれいごとで指定暴力団を行き場のないほど制圧した結果、まったく別種の凶暴化したエイリアンを闇社会に侵入させ、一般市民を以前よりも危険な状況に引き入れてしまったというところだろうか。

 蛇の道はヘビであり、その筋にしか維持できない秩序もあるということなのか。よく分からないが、闇社会における現在の負の状況は、暴対法や暴排条例の無思慮な強化が招いていることだけは確かであろう。

 推測でしか言えないが、既存ヤクザが半グレに示す態度には、上記のように“ヤクザの道に泥を塗る不逞のやから”として排除に動きだす一派と、逆に時代の変遷を感じ、半グレと協働して利益共有を目指す一派があるような気がする。

 警察権力によるヤクザへの無思慮な圧力を見ると、後者の方向へ向かうような気がする。まだ深く考察できていないので申し訳ないが、半グレ集団の手段を選ばぬ獰猛さや、合理主義、プラグマティクス(実用論)的な行動原理は、フリードマン政策の遂行原理と整合する。

 したがって、TPPが解禁された暁には、彼らが金融取立ての主な役割を担うのではないだろうか。そのとき起こるであろう惨劇を想像すると身震いが走る思いである。

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