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安倍晋三を吉田茂と対比して酷評した東京新聞の名社説 新党憲法9条 2015年11月30日

天木直人のブログ


 安倍晋三を吉田茂と対比して酷評した東京新聞の名社説



新党憲法9条 2015年11月30日

 11月29日の東京新聞はこれ以上ない安倍首相批判の社説を掲げた。

 戦後ただ二人、総理再登板をした吉田茂と安倍晋三。

 その二人の力量はあまりにも違う。

 安倍首相は吉田首相という大先輩に学ぶべきだと書いたのだ。


 吉田茂は、防衛大一期生が卒業のあいさつに大磯の吉田邸を訪れた時、別れ際にこう話したという。

 「自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされるのは、災害や武力攻撃を受けて国民が困窮し国家が混乱に直面した時だけだ。君たちが日陰者である時の方が国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい」と。

 ひるがえって安倍首相はどうか。

 東京新聞は、治に居てわざわざ乱を求めているのではないか、という表現で痛烈に批判している。

 思うに吉田首相も安倍首相も対米従属だ。


 しかし、吉田は占領下という異常事態にあって、対米従属を利用しながら日本の国益を守ろうとした。

 親米でありながら時として面従腹背した。

 安保条約は不完全なものに終わった事を自覚し、その責任をとって一人でそれに署名し、後世の政治家にそれを正しいものにすることを託した。


 翻って安倍首相はどうか。

 米軍の占領から70年経ったというのに、占領状態を加速、固定化しようとしている。

 嫌米であるにもかかわらず対米従属に終始する。

 自衛隊を守るどころか米国の戦争に差し出そうとしている。

 面従腹背どころか、喜々として国と国民を米国に売り渡している。


 すべては自らの保身のためだ。虚勢のためだ。

 東京新聞はその社説をこう締めくくっている。

 吉田茂の次のような改憲論が今に響くと。

 「憲法改正のごとき重大事は一内閣や一政党の問題ではないのであり、相当の年月をかけて検討審議を重ねた上、国民の総意を体しあくまで民主主義的な手続きを踏んでこれに当たらねばならない」

 何かと前のめりな安倍首相の安保法運用を見定めるに当たって、私たちが常に立ち返るべき原点がここにあります、と。

 ここまでくれば、吉田茂をほめ過ぎだ。

 それほど安倍首相が悪いということである

 (了)


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