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1272.倒産寸前のアレバ、大赤字の三菱、決算出せない東芝 院長の独り言 2015年05月11日

院長の独り言


 1272.倒産寸前のアレバ、大赤字の三菱、決算出せない東芝



院長の独り言 2015年05月11日


1272.倒産寸前のアレバ、大赤字の三菱、決算出せない東芝
・原発メーカー御三家とも言える、アレバ、三菱、東芝が青息吐息。
・アレバは単独での生き残りを諦め、仏電力公社、あるいは中国資本の参加を予定している。しかし、多く見積もっても総額20億ユーロ(約3000億円程度)の価値しかないとされる
・三菱は1000億円の客船建造で1300億円の赤字になったと発表しているが、2年前に米カリフォルニア州のサンオノフレ原発に納入した欠陥蒸気発生器のために多額の損害賠償(その後、報道なし)を要求されている。
 日本の原発がすべて停止したのは、野田首相が無理矢理再稼働させた大飯原発が定期検査に入った2013年9月15日のこと。本日で原発ゼロは、連続603日目となる。原発が稼働していなければ、当然プラントメーカーは、燃料は売れず、再処理すべき使用済み燃料は作られず、経営危機の引き金となる。フクシマで、世界中の原発は再見しが必要とされるようになり、原発プラント建設メーカは経営上の危機を迎えている。

 まず、フランスのアレバ社。フィンランドに建設中のオルキルオト原発建設で、会社存亡の危機に
安全な原発は夢か 仏アレバの新型炉建設が難航
(日経新聞)編集委員 安西巧 2015/1/26 7:00
 フランスの原子力大手アレバが20年以上の歳月を費やして開発を進めてきた「夢の原子炉」が苦境に立たされている。名称は「EPR(European Pressurized Water Reactor=欧州加圧水型原子炉)」。航空機が衝突しても耐えられるという強靱(きょうじん)性や安全性をアピールして世界に売り込む計画だったが、2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故による原発ビジネスのダメージに加え、10年前に着工したフィンランドの第1号プロジェクトが難航。工事の遅延が会社の屋台骨を揺るがす事態に発展している。

(中略)

 EPRの開発が佳境に入った01年、原子炉プラントメーカーのフラマトムと核燃料製造会社の仏コジェマ、シーメンスの原子力部門が統合して持ち株会社アレバが発足。フラマトムはアレバNPと社名を変え、当初はシーメンスが34%の株式を保有していたが、09年にシーメンスはロシアの原発メーカー、ロスアトムとの合弁に踏み切り、アレバNPとの資本関係を解消した(その後、シーメンスは11年の福島事故を契機にロスアトムとの合弁も解消して原発ビジネスから撤退した)。アレバは純粋なフランス企業となり、EPRは原発先進国フランスの技術の粋を結集した看板製品と位置づけられた。

(中略)

 こうした泥仕合を繰り返すことで工期はさらに延び、昨年10月、アレバはオルキルオト原発3号機の完成が18年になるとの見通しを発表。総建設費は当初見積もりの約30億ユーロ(約4100億円)から現在では約85億ユーロ(約1兆1600億円)へと3倍近くに膨れ上がり、アレバが予想する完成時の損失額は約39億ユーロ(約5300億円)に達するとされている。

 フラマンビル原発も似たような経緯で工期延長の発表を繰り返し、完成が大幅に遅れている。発注者である仏EDFは14年11月、フラマンビル3号機の完成が17年になるとする新たな建設スケジュールを発表。遅延の理由は圧力容器の上蓋や内部構造に必要な部品の配送の遅れなどによるものであり、一連の作業の遅れは原子炉部品を供給するアレバに責任があると、EDFは強い調子で批判した。当初約30億ユーロ(約4100億円)とされた総建設費は約60億ユーロ(約8200億円)へ倍増すると見られている。

 基本構想では48カ月(4年)とされたEPRの工期はオルキルオトでは10年、フラマンビルでは8年になろうとしている。1基(出力160万キロワット級)当たり約30億ユーロ、建設コストもこれら2つのプロジェクトでは2~3倍に膨張。「安全な原発は高い」というイメージが、難航するEPRプロジェクトによって裏書きされている感がある。

■原発の計画見直し

 アレバは14年8月、14年1~6月の上半期の純損益が6億9400万ユーロ(約940億円)の赤字となり、11年12月期から4期連続の通期赤字が濃厚となったことを明らかにした際、16年までにEPRを10基売るとしていた計画を取り下げた。EPRはオルキルオト、フラマンビルのほか、中国広核集団(CGN)と仏EDFが広東省の台山原発で2基を建設中で、最初に運転開始にこぎ着けるEPRはこの中国の2基ではないかとの見方もある。

(中略)

 安全な原発は確かに高い。しかも、1基当たり1兆円を超える水準になれば経済合理性は際どくならざるを得ない。オルキルオトやフラマンビル、さらにヒンクリーポイントでの事例が象徴するように、世界の原発市場で純粋な民間企業は劣勢を強いられ、政府と一体化した中国やロシアの企業が一段と存在感を増していくことは避けられない。
 日経がここまで踏み込んで書くとは、正直驚きである。この報道から約4ヶ月、現在ではアレバの経営危機は隠しようがなくなり、救済報道が堂々と流されるようになった。

4期連続最終赤字のアレバ、仏政府が救済へ 原発専業岐路 2015/5/5 0:35 日本経済新聞 電子版
 原子力大手の仏アレバが経営不振にあえいでいる。鳴り物入りで登場した最新鋭の原子炉に相次ぎ問題が発生し、引当金の計上などで2014年まで4期連続の最終赤字に落ち込んだ。日本の原子力発電所の再稼働も遅れ、事業機会は大きく縮小している。仏政府はアレバの救済に乗り出す方針で、原発専業の事業モデルは岐路を迎えている。


仏アレバ原子炉事業売却交渉、価値査定の不一致で暗礁=関係筋2015年 05月 8日 02:25 JST
[パリ 7日 ロイター] - 仏電力大手EDF が仏原子力大手アレバ の原子炉事業の取得に向け進めている交渉について、同事業の価値の評価で意見が一致しておらず、協議が暗礁に乗り上げていることが7日、関係筋の話で明らかになった。

仏政府はEDFの株式85%、アレバの株式87%を保有しているため、同協議に参加。現在3者は、EDFがアレバの原子力エンジニアリング部門のみを取得する案と、同部門を含むアレバの原子炉事業全体を取得する案の2つを検討している。

関係筋によると、アレバは原子力エンジニアリング部門の価値を10億ユーロと見積もっているのに対し、EDFの買収提案額は2億8000万─3億ユーロだった。

また、政府は原子炉事業全体の取得が望ましいとしているものの、同事業全体の評価も20億ユーロから30億ユーロと幅があり、EDFは買収提案価格を提示する用意を進めているものの、アレバが債務や契約状況などの情報を提示していないため、より詳細な査定は難しくなっているとしている。

従業員数は原子力エンジニアリング部門で約1万人、原子炉事業全体で約1万7000人。原子炉事業全体の従業員のうち1万人は国内での雇用となっている。
30億ユーロと言えば約4000億円であり、今度購入予定のオスプレイ17機分にしか相当しない。オスプレイが高いのか、アレバが安いのか。

 フクシマ事故当時のCEOだったロベルジョン女史は、2015.5に次のようなインタビューを受けている。
「日本には危機管理訓練が欠如」 原発事故にアレバ元CEO 
2015年05月05日(最終更新 2015年05月05日 17時38分)
2015051101.jpg 東京電力福島第1原発事故直後の汚染水処理に当たった原子力世界最大手フランス・アレバの元最高経営責任者(CEO)アンヌ・ロベルジョン氏(55)が5日までの共同通信の取材に「日本には危機管理の訓練が欠けていた」と述べ、日本政府や東電が十分な対策を取っていれば、事故は避けることができたとの認識を示した。
 日本のことに文句を言う前に、まず自分の出身母体であるアレバの危機管理をしっかりとしていただきたい。

ついには、中国とまで手を結ぶはなしまで
仏中、原発めぐり接近=アレバに資本参加案
時事通信 5月5日(火)5時51分配信
 【パリ時事】原発大国フランスが、原子力事業をめぐり中国と関係を強化する動きが表面化してきた。仏政府は拡大する中国原発市場に熱い視線を注ぎ、中国側にも世界最先端の仏原子力技術を学べる利点がある。ただ仏国内には中国の台頭を警戒する声も根強く、両国の「二人三脚」が軌道に乗るかは予断を許さない。


 次に三菱。この会社は、加圧水型原発を主力にしており、米国でも補修メーカーとして、活躍しているが・・
原発輸出 高い代償-三菱重に米側が巨額賠償請求 事故原因器を納入
赤旗2013年8月22日(木)
 放射性物質漏れ事故を起こして廃炉が決まった米カリフォルニア州のサンオノフレ原発に、事故原因となった蒸気発生器を納入した三菱重工業が、巨額の賠償を求められています。米原発会社側は、契約の上限約138億円(約1億3700万ドル)を超え、損害全額の責任も負うべきだとしており、原発輸出に前のめりになっている安倍政権の姿勢を改めて問い直すものとなっています。(藤沢忠明)
 その後一切報道されていないため、実際の賠償額がどれほどかははっきりしないものの、英文報道に寄れば、電力会社が13億ドルを顧客に支払うとあることから、三菱の賠償額は1500億円前後になるのではないか、と想像してもおかしくはない。それを念頭にいれると、次の記事の裏が見える。

大型客船の建造難航、1336億円の損失計上 三菱重工
朝日新聞デジタル 5月9日(土)5時33分配信
 三菱重工業は8日、長崎造船所(長崎市)で進む2隻の大型客船の建造が難航しているため、累計1336億円の損失を計上したと発表した。設計の不具合や造り直しが相次いで損失がふくらみ、2隻で約1千億円とみられる受注額を上回る規模になった。

 8日発表した2015年3月期決算で、これまでの損失額1039億円に加え、297億円の特別損失を計上した。純利益は前年比31・2%減の1104億円となった。

 大型客船は、世界最大のクルーズ会社カーニバル社の子会社から11年11月に受注。長さ約300メートル、約3300人乗りで、三菱重工が11年ぶりに受注した客船だった。だが設計が難航し、大幅な造り直しも必要になったことで多くの人員を投入せざるを得なくなった。1隻目は予定より半年遅れて今年9月、2隻目は16年春に引き渡しを迎える予定だ。(南日慶子)
 赤字額が予想された損害賠償額と見事に一致する。そもそも、三菱重工業は造船の雄。売上げを上回る赤字を造船事業でやらかすとはとても思えない。もし、本当に造船事業で赤字になるのならば、この会社はとうの昔につぶれていたはずである。

 最後に東芝。この会社は、フクシマが起きる2006年2月に加圧水型プラントメーカーのWH(ウエスチング・ハウス)を買収してしまっていることを忘れてはならない。東芝は原発に前のめりとなり、経営資源を原子力に傾けたとたんにフクシマが起きたのである。フクシマの現場では、フクシマの中でも対応が非常に困難な1号機、3号機を担当しており、国内で建設した沸騰水型原発がすべて停止している現状では、もうけを出すことが不可能であることは言うまでもない。東芝は、アレバとは異なり、様々な分野でそれなりの成果を上げているが、やはりこの東芝にとっても、このフクシマによって経営の根幹が揺さぶられていることが次の報道でわかる。

東芝、インフラ工事で不適切な会計処理 決算発表を延期
朝日新聞デジタル 5月8日(金)21時33分配信
 東芝は8日、2015年3月期決算の発表を6月以降に延期すると発表した。4月に一部のインフラ工事で不適切な会計処理が判明し、社内で調べたところ他の工事や事業にも不正の可能性が広がったためだ。15年3月期の業績予想はすべて取り消して「未定」とした。東証は、決算期末から45日以内となる5月中旬までに発表するのが適当としている。
 インフラ工事だけで、決算の発表を遅らせるようなことは、非常に考えにくい。いろいろと原発関連の費用を飛ばしていたのが、ばれただけではないのか。とも想像できる。実際、この報道により、東芝の株価は本日ストップ安となった。

 現在表に出ていない日立も、おそらく早晩何らかの財務トラブルを起こすであろう。原子力産業協会が、いくら

「これ以上愚痴を聞いても前に進めない。将来に向けた話をしないとならない」

と気勢を上げたところで、既に勝負はついてしまっているのである。

■関連ブログ
1136.フィンランドの原発は、本当に安全なのか?2014年08月09日
満身創痍の仏アレバ-原因はフクシマだけ?2011年12月13日
米、34年ぶり原発着工へ…年内にも東芝系新型2011年11月27日

  


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